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2025.12.24

前歯が斜めに生えてきた・・これって大丈夫?


6〜7歳ごろ、乳歯の前歯が抜けた後に生えてきた永久歯が斜めになっている!
と心配される保護者の方は非常に多いです
前歯が少し斜め(ハの字)に生えてくることはよくあることですが
「自然に真っすぐになるケース」「自然に治らないケース」の見極めが重要です
ここからは前歯が斜めに生えてくる理由と、自然に治らないサイン・その対処法までを歯科医師がわかりやすく解説します

“斜め”に生えてくるのは正常な成長のサイン


顎に十分なスペースがある場合は前歯が斜めに傾いて、すきっ歯の状態で生えてくるのが普通です
生え変わりの初期の段階では
 ・前歯がハの字に見える
 ・歯と歯の間に隙間がある  ことがよくあります
このように見えるのは、「永久歯が生えるのに適切な状態」と考えてください

歯が生えるにつれて自然に整います


最初斜めに生えてきた前歯が時間とともに、まっすぐになるのには理由があります
 ・隣の永久歯が生えることで、自然と中央に押される
 ・舌や唇の動きで自然と正しい位置に誘導されていく
このように複数の力が働き、多くのお子様は自然と歯の傾きは整っていきます

しかし、自然に治らないケースも存在します
ここからは「自然に治る場合」と「自然に治らない場合」を見分けるポイントを説明します

自然に治るケース:そのまま見守って大丈夫


次のような場合は、経過観察だけで問題ありません
 ・前歯は斜めになっているが、左右対象に近い
 ・前歯の間のスペースが2mm以内である
 ・顎の前後的な成長が順調である(受け口・出っ歯ではない)
 ・レントゲンで見て歯と歯の間に過剰歯という余分な歯が埋まっていない
 ・上唇小帯というスジが高い位置にはなく、歯と歯の間に割り込んでいない
このようなケースでは、むし歯に注意しながら見守っていれば多くは自然に整います

自然に治らないケース:早めの受診が必要


前歯が斜めに生えたままなかなか治らない場合は、次のような原因は隠れていることがあります

●上唇小帯が長い・太い
 上の前歯の間のスジ(上唇小帯)が強く張っていると前歯が中央に寄りにくくなり、斜めのままになったり隙間が閉じないことがあります
 必要に応じて切除を検討することがあります
●歯のサイズが小さい
 永久歯が小さすぎてスペースが余ってしまう場合、傾きや隙間が残る場合があります
 また前歯だけでなく奥歯でもすきっ歯はあります。将来的に奥歯に隙間が空いていると食べ物が挟まりやすくなったりします
 このような場合は装置を使用せず、口周りの筋肉を鍛える運動を行います。頬側からの圧が増加し歯列が引き締められることで歯列がコンパクトに配列されるように誘導します
●指しゃぶりや舌癖がある
 日常の癖によって歯が本来の位置に動けなくなるケースもあります
 癖を改善しないと、たとえ治療して歯並びを治してもまた戻ってしまうことがあるためできるだけ意識して悪癖は改善します

斜めに生えるのは“普通” でも見極めが大切


子どもの前歯が斜めに生えてくることは、ほとんどの子に見られる自然な過程です
しかし上唇小帯・顎の成長・歯のサイズ・日常の癖の影響によって自然に治らない場合もあります
早い段階でお口の中の状況を知ることで、その後の歯並びやかみ合わせに大きな差が生まれます
6〜7歳ごろ生え変わりが始まったら、ぜひ一度歯科検診を受けてチェックしてみてください

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