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2026.08.08

小児矯正で後悔しないために|治療前に知ってほしい5つのこと


「小児矯正を頑張ったのに、結局また矯正が必要になった」
「高い費用をかけたのに、思っていたほど歯並びがきれいにならなかった」

インターネットには、このような体験談が少なくありません。その一方で、「やって本当に良かった」という声も数多くあります。何が違うのでしょうか?
この違いは、単に治療の良し悪しではなく、小児矯正の目的を正しく理解した上で始められたかどうかが大きく関係していると感じます。
小児矯正に関して、治療を始める前にぜひ知っていただきたいことをお伝えします

小児矯正は「歯並びを完成させる治療」ではありません


「矯正を始めれば、永久歯もきれいに並ぶ」
そう思って来院される保護者の方は少なくありません
できることなら治療は一度で終わって欲しいですし、成長してから再び矯正が必要になることは避けてあげたいものです
しかし、小児矯正の本当の目的は、永久歯を無理に並べることではなく、顎の成長を利用して永久歯が並びやすい環境を整えることにあります
矯正と聞くと歯並びにばかり意識が向いてしまいがちですが、そもそも歯が並ぶためにはそこに歯を支える骨格が広めに形成されている必要があります。そしてその骨格は成長期にしか作ることができないのです。

家づくりで例えるなら、小児矯正は基礎工事です。丈夫な家を建てるために基礎が欠かせないように、将来の歯並びをより良い方向に導くためには子供の頃に土台を整えておくことが大切です

「将来また矯正になる=失敗」ではありません


「結局、大人になって矯正をしたなら、小児矯正は意味がなかったのでしょうか」
診療中にこのようなご質問をいただくことがあります。
このように感じられるのは自然なことだと思いますが、実際は小児矯正によって骨格面が改善され、将来必要になる成人矯正の内容が軽く済むようになります。

例えば、
・骨格が広いので抜歯しなくても歯が並べられた
・十分スペースを作っていたため生えてきた歯のがたつきが軽度で済んだ
・上あごと下あごの不調和を改善することで本来は骨ごと移動させる手術と矯正治療を併用しなければならなかったところを手術まではせずに済ませられた


このようなメリットにつながっていきます
だからこそ私たちは、「歯並びが良くなる」とはお伝えせず、「歯を並べる土台を作る」とご説明しています。

もちろん小児矯正によってスペースを作ることで歯は適切な位置に生えてきやすくはなりますが、まだ生えていない永久歯に装置をつけてコントロールすることは出来ません。また、生えてきたらその都度装置をつけるということをしているといたずらに治療期間が延びてしまい、虫歯のリスクやお子様の負担が増えてしまいます。

ある程度、歯が生え変わってくるまで小児矯正でスペースは確保しておき、その後は何もせず経過観察し、永久歯のコントロール(成人矯正)は永久歯がすべて生えそろってからまとめてスタートするという流れになっています。(永久歯が作ったスペースにうまく並んでくれれば、成人矯正をする必要がない場合もあります)

子どもの矯正は、思っているほど長くありません


「子どもの頃から始めたら、何年も矯正が続きませんか?」
このご質問も、よくいただきます
確かに、子どもの頃から定期的な経過観察を含めると通院期間は長く感じるかもしれませんが、実際に装置を使用して積極的に歯を動かす期間は、意外と限られています(もちろん症例にもよりますが)


大切なのは、必要な時期に必要な治療を行うことです

当院でおすすめしているベストな時期は上の2番目の歯が生えてきていて、それより奥の3,4,5番目はまだ生えてきていないタイミングです。

基本は上記タイミングなのですが、中には2番目の歯が本来生えるタイミングなのに引っかかっていて生えてこないケースや受け口などの理由でもっと早く対処した方がよい場合もありますので、一度診せて頂けた方がよいかと思います。レントゲンを撮ってみた結果、早急に対処した方が良いという場合も稀ですがあります。

成功を左右するのは、お子様の気持ちです


小児矯正は、親子と歯科医師の二人三脚で進めていく治療です
装置の管理や通院、ご家庭での声かけなど、保護者のサポートは欠かせません。
ただ、診療をしていて感じるのは、治療の結果を大きく左右するのは、お子様自身の「がんばってみよう」という気持ちだということです
反対に、本人が納得できないまま始めてしまうと、装置を嫌がったり、決められた時間つけられなかったりして、思うような結果に繋がらないことも実際にあります
お子様が納得できているかに目を向けることが、小児矯正ではとても大切だと考えています

私たちが目指しているのは「10年後の笑顔」です


目指しているのは、お子様が高齢になっても自分の歯でしっかり噛めることです
だからこそ、歯並びだけではなく、
・虫歯になりやすい食習慣ではないか?
・正しい歯磨きが身についているか?
・舌や唇の発達はどうか?
・呼吸や飲み込み方は適切か?
お口全体を診ながら治療を進めています

まとめ


小児矯正は将来の歯並びやかみ合わせをより良い方向へ導いてくれます。
中には小児矯正が不要なお子様もいます。そのような場合は、必要ないとご説明しています。

一方で本当に治療をした方がいいお子様もいます。成人矯正は何歳になっても歯は動くので出来ますが、小児矯正は成長期を逃すと骨が変わらないので出来なくなってしまいます。

しっかりした骨格はお子様にとって大きな財産となりますので、ぜひ一度ご相談頂ければと思います。

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