他院で矯正したが、問題を感じていて来院されたU.Tさんからの相談｜熊取駅すぐの歯医者「まつもと歯科・小児矯正歯科」

はじめまして！
一見すると綺麗に並んでいるように見えますが、気になるところはどこですか？ 

なるほど、わかりました。 
矯正治療は基本的には歯だけを動かす治療になります。
ですが、口まわりの組織は歯だけでなく、顎の骨、歯茎、舌、口唇、顎の関節などたくさんの組織があります。それらと歯並びの調和がとれなくなってしまっているようです。 
具体的な話をしますね。
CT（一番右の画像）で確認すると現在の歯列より骨がかなり外側に位置しているので、もともと歯があった位置はもっと外側で口の中の容積ももっと広かったのだと思います。
歯列のなかに収まっている舌の大きさは矯正治療では変わらないので舌のおさまりが苦しくなります。
また、真ん中の画像では赤や青の色がついているかと思いますが、これは上下の歯の当たり方の強弱を示しています。赤は強い接触、黄色は優しい接触、青はあまり当たっていないことを表します。色の付き具合をみると前歯が比較的強く接触しているようです。咬む位置もその人の関節、筋肉などによってここというのが決まっているのでそこで咬もうと頑張ってしまっているのだと思います。

前歯が強くあたっていることに対しては、すこし上の前歯を前方に出してあげるか、歯を削って噛み合わせの調整を行うかすると改善すると思います。
歯列が狭いことに関しては削って治すとなるとかなりの切削量になるので、再度矯正力をかけて広げてあげるしかないと思います。 
やはり、再矯正治療がよいのではないかと思います。

それはとても難しいと思います。費用も時間も相当かかると思います。

歯列を広げるとやや口元が下がるベクトルの力は発生しますが、ごく少量なので問題にはならないと思います。（もしどうしても不安であればアンカーというものをいれて前向きの力をかけながら広げることもできます）