IMPLANT自分の歯で噛むような感覚を再び
インプラント治療とは、失った歯の部分に人工の歯根を埋め込み、歯を元通りの機能に回復させる治療法です。 この人工の歯根は生体親和性が非常に高いチタン製で出来ていて、それを顎の骨の中に埋め込みます。 埋め込んだ後、3ヶ月程すると骨とチタン製の人工歯根が一体化し、強い咬合力にも耐えられるようになります。 一体化したタイミングを見計らって人工歯根の上に歯を取り付けていき、最終的にはまるで自分の歯であるかのように そこで噛めるようになります。
インプラント治療の他の治療法と比べて優れているところ
歯を失ったところを補う方法には入れ歯、ブリッジ、インプラントの3パターンの方法があります。
入れ歯とインプラントの比較
入れ歯は着脱式の装置で、歯型を取ればすぐに作れるので治療期間は短く、歯を削る量も少ないのが良い点です。
逆に悪い点としては、「装置に金具がついていて目立つ」「違和感がある」
「噛む力が弱い(天然歯の1/5程度)」「両隣の歯と入れ歯の間に汚れがたまるので毎食後外して入れ歯と歯を磨く必要がある」
「両隣の歯に噛む力を支えてもらうので隣の歯の寿命が短くなる」
などが挙げられます。
それに対してインプラント治療は「金具は存在しないので見た目が良い」「自分の歯のようで違和感がない」
「噛む力が天然歯と同じかそれ以上に強い」「両隣の歯との間に特別汚れが溜まりやすいことはない自分の歯を磨くのと同じように磨けば問題ない」
「骨を支えとするインプラントのおかげで両隣の歯の負担は軽減され隣の歯の寿命が長くなる」など入れ歯のデメリットを消し去ってくれます。
ブリッジとインプラントの比較
ブリッジは固定式の装置で、両隣の歯を小さく削り歯型をとり、橋渡しになるような装置を作るだけなので治療期間は短く済みますし固定されているので違和感は少なく、よく噛めるのが良い点です。
逆に悪い点としては
「歯をたくさん削るので歯にダメージがいき、歯の寿命が短くなる」
「削る刺激で歯の神経を抜かないといけない場合も多い」
「2本の歯で3本分の力を支えるので、支えている歯の寿命が短くなる」
「2本で3本分を支えていたところで一本ダメになると今度は2本で4本分の力を支える話になり、より条件が悪くなっていく」
それに対してインプラント治療は「歯を一切削る必要がないので両隣の歯にダメージがない」「ダメージがないので神経をぬく必要もない」
「3本分の力は3本で支えられる」「そのためより歯を失っていく悪循環を止められる」などブリッジのデメリットを消し去ってくれます
インプラント治療のデメリットとは
インプラント治療にもメリットばかりではなく4つデメリットがあります。
1:基礎疾患によってはできない方もいらっしゃる | 2:骨とチタン製の歯根が一体化するまで時間がかかるため治療期間が長くなる |
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これに関しては問診、検査を行った上で判断いたします。 | 歯を抜いた後、凹んでしまった骨が回復するのに3ヶ月、チタン製の人工歯根を入れてから3ヶ月は待ちますので歯を失った後、最低でも7ヶ月程度はかかります。 |
3:外科的な処置をしなければならない | 4:保険外治療になるので費用が高くなってしまう |
麻酔をしますので痛みはないですし、多くの場合、術後の痛みも軽いですが、やはり外科的な処置に抵抗がある方にとってはハードルとなってしまいます。 | どうしても保険がきかない治療です。ただ、医療費控除の対象にはなるので治療費の2、3割程度は返ってきます。また、治療費の分割も対応しておりますので、ご相談ください。 |
※表は左右にスクロールして確認することができます。
インプラント治療は総合的な精密診断からスタートします
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01
カウンセリング -
インプラント治療を進める前に気になる点、ご要望など何でもご相談ください。担当カウンセラーと私が全ての質問に丁寧にお答えします。
手術は痛くないか?安全性は?インプラントはどれだけもつの?血圧、糖尿、骨粗鬆症でも大丈夫か?綺麗に仕上がるか?インプラントの保証はあるか?治療の期間、回数は?
メンテナンスはどうする?引っ越した場合は?治療の費用は?支払い方法は?医療費控除でどのくらい安くなる?インプラント以外の治療方法はどうなのか?かかりつけの歯科医院との関係は?など質問をしていただいて構いません。
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02
検査 -
お口の中の検査とCT撮影を行い、インプラント治療に必要な骨の厚み、高さ、手術の安全性など3次元的に分析し、埋入するインプラント体の本数、長さ、位置、角度、種類を決定します。
当院のCTは被曝量がとても少なく、医科用CTの1/20なので安心して検査を受けて頂けます。
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03
治療計画の説明 -
検査に基づき、お口の中の歯や骨の状態に合った最適な治療方法をご説明します。
手術の方法、リスク、期間、費用、骨を増やす必要があるかなど細かくご説明し、納得の上で進めてまいります。
ここまでご納得いただき、インプラント治療を開始すると決められた場合、歯型をとり、手術の予約をしていただきます。
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04
一次手術 -
局所麻酔を行い、歯茎をよけて、インプラント体を骨の中に埋入していきます。術後は傷口を糸で縫合します。縫った部分を歯ブラシで磨くと傷が開く恐れがあるため、代わりにうがい薬でうがいして頂きます。痛み止めと抗生剤を服用して頂き、1-2週後に抜糸します。
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05
二次手術 -
一次手術から約3ヶ月待ちインプラント体と骨が一体化した頃を見計らって、再度麻酔をしインプラント体にアバットメントと言われる部品を取り付けます。
前の手術同様、傷口は糸で縫合し、痛み止め、抗生剤を服用して頂き、1-2週後に抜糸します。
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06
型取り -
傷口が治ってきた段階でセラミックの歯を作るための精密な型取りを行います。
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07
セラミックの歯を取り付ける -
型を元にセラミックの歯を作製し、インプラント体に取り付けていきます。セラミックの歯の形態、色、顎の動きとの調和、上下の噛み合わせなどを慎重に調整していきます。
それらが全て完了すればインプラント治療は一旦終了となります。
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08
治療後のメンテナンス -
日本人が歯を無くす1番の原因は歯周病で、歯周病にならなければ歯を無くさずに済む可能性はかなり高まります。
インプラントの歯は虫歯になることはありませんが、歯周病になる可能性は他の歯と同様にあります。
当院では通常の歯磨きでは届かない部分まで専用の器具を使って処置するとともに、磨き残しなどを確認し普段の歯磨きにおける注意点を指導いたします。
定期的なメンテナンスに通って歯の周りを清潔に保つ習慣をつけることで、何歳になってもしっかり噛める環境づくりを目指していきましょう。
インプラントオプション
インプラント治療にはいくつかの種類があります。一般的なインプラント手術のご説明の前に、当院で対応している術式や、人工歯根を埋め込むための顎の骨が足りない場合の骨造成法をご紹介します。
フラップレス
歯ぐきを切開しないでインプラントを埋め込む術式です。一般的なインプラント手術では歯ぐきを切開して顎の骨を露出させ、その骨に穴をあけて人工歯根を埋入し、そして歯肉を縫合します。
しかし、フラップレス術式は歯ぐきを切開せずに人工歯根を埋入するための穴をあけ、インプラントを埋め込みます。出血がほとんどなく、手術後の腫れや痛みが少ないので、患者さんの負担を軽減できる手術です。サージカルガイドを活用すればさらに手術の時間短縮が可能で精度も高められます。
GBR(骨造成)
人工歯根を埋め込む部位の顎の骨が不足しているときに、骨の厚みや高さを補うために再生させる方法です。歯周病が進むと顎の骨が縮んでしまうので、まず治療に十分な顎の骨を確保します。
歯ぐきを切開してから、顎の骨の不足部分に粉砕した自家骨(自分の骨の一部)または、人工の骨補填材を詰め、メンブレンという人工膜を入れて、骨の再生を促します。増やす骨の量がそれほど多くなければ、インプラントの埋入手術と同時に行うこともある骨造成法です。
ソケットリフト
上顎の奥歯(臼歯)部分の上には、上顎洞とよばれる空洞があります。この部分の骨の厚みが不足しているとき、上顎の骨を少しだけ残して上顎洞を覆う膜を持ち上げ、骨補填剤などを注入して、それと同時にインプラントを埋め込みます。骨の厚みが8mm以上残っている際に、インプラントを埋入する穴から処置をするのがソケットリフトの特徴です。
サイナスリフト
ソケットリフトと同じように上顎の奥歯(臼歯)部分の骨の厚みが不足しているとき、上顎の骨を少しだけ残して上顎洞を覆う膜を持ち上げ、骨補填剤などを注入します。骨の厚みが8mm未満の場合や多くの骨を補わなければならないときの処置です。そしてサイナスリフトの特徴は、歯ぐきを横から切開して、骨補填材などを充填することです。
抜歯即時埋入
抜歯即時埋入とは、保存できない歯を抜歯すると同時にインプラントを埋入する方法です。 抜歯と同時に埋入するため、治療期間が短縮されるだけでなく周囲の組織も温存した状態を保つことができるため、より審美的な仕上がりが期待できます。